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平成22年第三回定例会における渡辺とも子の質問と文京区からの回答

(2)父親が育児に参加できる社会について

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質問次に「父親が育児に参加できる社会について」お伺いいたします。

先の第2定例会で、本区は他の自治体に先駆けて、「区長および副区長の、出産、育児および介護の期間中の公務に関する条例」や「職員の育児休業等に関する条例改正」が可決され、育児介護休業について内外から注目をあびております。

条例改正をまたずに、成澤区長みずから「育児休暇を取得」されたご英断に、提案会派として、大いに評価をさせていただき質問に移ります。

国において、6月30日に「改正育児・介護休業法」が施行され、夫も育児休暇を取りやすくなり、育児に積極的な男性を後押しするイクメン・キャンペーンを展開しております。今回の法改正のポイントは、「パパママ育休プラス」です。これまで企業に義務付けていた育休期間を、子どもが1歳2カ月まで、夫婦ともに取得を条件にしたことに大きなポイントがあります。さらに共働き以外でも可能としています。改正前は妻が専業主婦や育休中だと、夫は育休が取れなかった点からみても、男性の育児休暇取得に大きな期待がかかってきたと評価をいたします。そこで、育児休暇先進自治体の本区として、この法改正をどのように受け止め、更に「父親が育児に参加できる社会」の提案に向けて、今後どのように取り組んでいかれるのかお伺いいたします。

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答弁父親の育児参加など、子育て支援に関するご質問にお答えします。

まず、「父親が育児に参加する社会」に向けた環境づくりについてですが、「改正育児・介護休業法」につきましては、家族のあり方の選択肢を広げるという点で意義があるものと考えます。

区としての今後の取り組みにつきましては、育児休業や短時間勤務制度の利用が図れるよう、事業者や従事者に対する意識啓発を引き続き実施するとともに、仕事と子育て・介護の両立支援等を目指す取り組みを行う区内企業の表彰制度を考えております。

さらに、男性のための育児講座の開催などを通して、父親の育児参加を支援してまいります。

また、本年度「文京区男女平等参画推進計画」の改定作業を行う際にも、ワーク・ライフ・バランスの視点を取り入れて、今後の取り組みについて検討してまいります。

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質問ここ数年、育児・介護休業法の改正など父親の育児参加を拡大していくための対策が進められてきましたが、まだまだ不十分です。2007年の厚生労働省のデータでは、育児休業取得率は、女性が89.7%であるのに比べ、男性の取得率はわずかに1.56%です。
父親の育児参加を阻んでいる要因について、さわやか福祉財団の堀田 力 理事長は3つの意識の問題があると指摘しています。

1つは、経営者として使う側の意識。

2つ目は、従業員として使われる側の意識。

3つ目は、世間の意識であり、いずれも時代おくれの誤った認識です、と。

「男は働き、女性は育児」との古い常識を変えること。経営者も従業員も労働の価値観を変えることが大変重要な視点との認識を共有し、幅広く浸透することが重要と思います。

そこで、「行政の果たすべき役割」についてお伺いいたします。

まず幼い頃の子育て環境を母親のみに押しつける状況を変えなければなりません。子どもは自分で育っていく力を持っています。だからこそ早くから子ども同士ふれあえる環境が何よりも必要と思いますが区長のご見解をお伺いいたします。

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答弁子ども同士がふれあえる環境づくりについてですが、ご指摘のとおり、子どもは自ら育っていく力があり、幼少の頃から、子ども同士で育みあえる環境が必要であると認識しております。

そこで、「子育て支援計画」では、「子どもの生きる力・豊かな心の育成」を重点課題として掲げております。

子どもたちが、様々な体験や同年齢・異年齢の友達と遊び、触れ合うことの出来る機会や「場」の提供を子どもの視点を取り入れ、整備してまいりたいと考えております。

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質問品川区が今年4月から本格的にスタートさせた保育士の一日体験は、保育園で父母に自分の子どもの様子を見てもらうとともに、父母たち自身が大勢の子どもたちと触れ合うことを通し、育児に対する視野を広げてもらうためのものです。この一日体験を始めた背景には、核家族化が進む中、子育てで孤立化する父母が増えているという実情があります。区側では、「保育のプロである保育士が子どもとどう接しているかを見て、子育ての参考にしてもらいたい」と期待を寄せています。一方、保育士には自らの保育を振り返り、技量を磨く機会にしてもらうことから両面の良い結果を生んでいます。

また、増えつつある児童虐待対策の一つと考えられるのではないでしょうか。

さらに、「昼の間は子どもたちは群れて遊び、父と母は仕事をする。夜は子どもが愛情あふれる家庭に帰り、そこに母もいて、もちろん父も早く帰って育児に参加している」この様な家庭環境づくりについて、行政として真っ先にやるべき環境づくりと思いますが、併せてお伺いいたします。

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答弁保育士の一日体験についてですが、既に区立保育園全園で、保護者の保育参加は実施しており、参加率も90%を超えている状況です。

今後とも、保護者が園における子どもたちの様子を、さらに詳しく見届けられる仕組みについて、検討してまいりたいと考えております。

 

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